【SVF投資先】GoStudentのビジネスモデルと将来性

ソフトバンクビジョンファンド
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こんにちは、モアナ母さんです。

モアナ母さん
モアナ母さん

我が家は、将来有望なAIカンパニーへの投資会社「ソフトバンクG」の株を2200株保有しています。

世界最先端のビジネスモデルを勉強するための、ソフトバンクビジョンファンドシリーズ。

第19弾となる今回は、欧州の家庭教師のマーケットプレイス「GoStudent(ヨーロッパ初のエドテックユニコーン!)」を紹介します。

アロハ父さん
アロハ父さん

拠点はウィーンか!最近は、欧州も多いな。

パンデミックの状況下では、世界各国でロックダウンが余儀なくされていましたが、15億人の子供たちが遠隔学習を行うようになりました。

20カ国で1万5000人の家庭教師と契約している同社は、ヨーロッパのみならず、アジア、米国での事業拡大も予定しています。

モアナ母さん
モアナ母さん

個人的に、教育産業への投資は、気になるところ!

GoStudentは、SoftBank Vision Fund 2が参加した投資ラウンドDで、評価額34億ドル(約3900億円)で3億4000万ドル(約392億円)を資金調達しました。

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【GoStudentの基本情報】

企業名GoStudent(ゴースチューデント)
事業内容家庭教師のマーケットプレイス
創業2016年、Felix Oshwald(現CEO)、Gregor Mueller(現COO)
展開国オーストリア、ドイツ、フランス、イギリス、スペイン、イタリア、トルコ、ギリシャ、オランダ
評価額34億ドル(※2022年1月11日 Bloomberg)

Felix Ohswaldはなんと26歳!学校に入る前に祖父から実践的な数学のレッスンを受けたことがきっかけで、この会社を設立したそうです。18歳で数学の学士号を取得しています。

Ohswaldの言う、「教育における最大の問題の1つは、優れた教師へのアクセスがないこと」、その通りだと思います。

モアナ母さん
モアナ母さん

子どもたちの潜在能力を最大限に引き出すというビジョンは、共感しかないですね。
(*ᵕᴗᵕ)⁾⁾ ゥンゥン)

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【GoStudentのビジネスモデル】

GoStudentは、6歳から19歳までの生徒と家庭教師をつなぐオンラインサービスです。

同社は、家庭教師の月極め契約を保護者に販売し、家庭教師の収入から手数料を徴収しています。

GoStudentのセッション料金は、32.3ドルから50ドル。

同社は2021年6月末時点で、月に40万セッションを販売しており、過去12カ月で売上は700%伸長。(2021年末までにプラットフォームの月間セッション数を80万に倍増させることを目標。)

このプラットフォームは、生徒と教師の双方にソフトウェアツールを提供し、それぞれが管理業務を排除しながら、指導、個人指導、学習に完全に集中できる仕組みです。

家庭教師は、AIを使って生徒とマッチングされ、生徒は安全な環境で他の生徒と質問について話し合うことができます。

このモデルも、先日の”jobandtaent”と同様、マッチングがポイントですね。熟練した経験豊富な教師と、特定の科目に秀でたいと願う生徒です。

AIを使った診断テストで生徒の真のニーズを把握するので、学習内容や指導方法について、子どもたち一人ひとりのニーズに合わせてより考えられ、成果も正確に掴むできるようになります。

家庭教師の応募者は、教科の知識、プレゼンテーションのスキル、社交性などを厳しく審査されます。特に、数学の家庭教師の応募者のうち、採用率はわずか8%だそう。

モアナ母さん
モアナ母さん

厳密な採用基準が、生徒や保護者からの信頼性にもつながりますね!

GoStudentは、異なる国、専門分野、能力レベル、興味を持つ人々を結びつけ、拡大し続けるネットワークから、それぞれのケースに最適な相手を見つけることが可能になります。

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【GoStudentの将来性】

米国市場での挑戦

Gostudentは、米国進出を狙っているようです。

モアナ母さん
モアナ母さん

米国進出を前に実施したシリーズDラウンドで3億4000万ドル(約392億円)を調達したことからも、期待されているということかな。

米国の家庭教師市場では、SATなどの標準テストの指導が大きな割合を占めているようですが、英語、数学、科学のほか、プログラミングなどの指導にもチャンスがあります。

一方で、インドへの進出は視野に入れていないそう。インドでは、最も価値が高いとされる教育系ユニコーンのByjuやUnacademyなどの競合との厳しい競争が予想されるからです。

昨年から教育テクノロジー分野の締め付けを開始した、中国も進出先の候補から除外しているとのこと。

あえてインドと中国を外すという戦略ですね。

CEOの先見の明

CEOの Ohswaldは、AI、ゲーミフィケーション、メタバースに注目しています。

AIによる効率的な教育の追求、ゲーミフィケーションによる子どもの学習への興味向上、メタバースによる学習体験のレベルアップ。

現代の子どもたちは、幼少期からテクノロジーやデジタルエンターテイメントに触れています。子供が「学ぶ」ことを積極的にするためには、遊び心のある学習コンテンツが必要です。(昔からの教育も、そうだったら、もっと勉強していたかもしれない・・・)

メタバースを利用した例としては、石器時代の様子をビデオで流す代わりに、VRメガネを使って、子供たちが古代の風景の中を歩き回ったり、石器時代の動物を観察したりできる可能性を説明していました。

まるで本当にタイムスリップしたかのような体験ができたら、歴史が大好きになるかも!?

モアナ母さん
モアナ母さん

学習を楽しいものに変えていく手段をすでに取り入れているところに、期待したい!

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【GoStudent】数学を学ぶ意味をAIと紐付けて紹介

GoStudentは、いろいろな科目を取り扱っていますが、特に数学には力を入れているようです。

HP内に、おもしろい記事を発見しました!見出しのタイトルだけ見ても、興味深いコンテンツです。

Do we need maths for AI?(”AIに数学は必要?”)

What’s the future of AI?”(AIの未来は?“)

How will AI influence the future of education?”(“AIは未来の教育にどう関わってくる?“

ざっと見てみると、

「私たちが一般的にAIを使うのは、人間の行動における問題を探し、その問題を表現するため。機械学習を使うことで、今までなかったようなデータから結果を出すことができるようになる。AIによるデータ処理において、数学的な概念がとても重要…」

というような内容で、数学の学習は人生においてとても重要なものなので、数学のスキルを向上させるような教育が必須、だからGoStudentが必要!という話になっています。

モアナ母さん
モアナ母さん

確かに、今になって、「数学」はしっかり学ぶべき教科であると実感している・・・今の日本の高校教育のやり方では、実用的な数学を身につけることができなくて、 AI時代にまた格差を生むことになりそう。

こちらが原文です↓

How Is Maths Used in Artificial Intelligence? | GoStudent
How does artificial intelligence and maths work together? Our learning expert Inge talks about the role AI plays in our future as parents and teachers.
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【GoStudent】まとめと所感

そもそも、教育市場の可能性は大きいはず!と私は思います。

日本は特に、昔から変わらない伝統の教育スタイル(集団&受け身、偏差値重視、暗記学習・・・など)のしがらみが断ち切れずに、時流に合わない学校教育を続けていることに疑問を感じずにいられません。

モアナ母さん
モアナ母さん

教育は、人生を決めるもっとも大事な産業。子どもたちには、良い先生と巡り会い、自分の興味、特技をどんどん延ばしていける環境を整えてあげたい!!

教育産業への貢献が期待ができそうな企業を発見できてうれしいです。

それでは、アロハ~♪

参考文献

1)Iain Martin, “欧州の家庭教師のマーケットプレイス「GoStudent」が400億円調達”, Forbes Japan, 2022/1/12. https://forbesjapan.com/articles/detail/45297

2)Ryan Browne, ” Europe’s first billion-dollar education start-up is a tutoring site backed by SoftBank, Tencent”, CNBChttps://www.cnbc.com/2021/06/22/austrian-startup-gostudent-becomes-europes-first-edtech-unicorn.html

3) “Three predictions for education in 2022 and beyond”, fenews, Dec 23, 2021. https://www.fenews.co.uk/skills/three-predictions-for-education-in-2022-and-beyond/

4) Diana Mautner Markhof and Angeladora Novi, iGlobe News, 5.5.2021. https://www.iglobenews.org/how-a-vienna-startup-is-revolutionizing-e-learning/

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