こんにちは、モアナ母さんです。
屋久島のトレッキングコースを検討中の方はいますか?
体力に自信のある方、縄文杉と白谷雲水峡を1日で堪能したい方に、荒川登山口~縄文杉~白谷雲水峡の欲張りルートを実録とともに紹介します!
王道パターンは、縄文杉と白谷雲水峡を、別の日に分けて行くのですが、屋久島からもらったパワーで両方を一度に行けちゃいました。
トータル20km以上ですが、わくわくしっぱなしだったので、終始楽しく歩けました!
なかなかレアな欲張りコース、おすすめスポットと所要時間とともに紹介していますので、ご参考ください。(比較的ハイペースです。)
それでは、どうぞ!
【屋久島トレッキング】荒川登山口~縄文杉まで3.5時間の登山記録
【5:30】荒川登山口を出発!
4時40分に屋久杉自然館前をバスで出発し、40分ほどで荒川登山口に到着。
(※3~8月は、マイカーの乗り入れに規制があります。)
標高はおよそ600メートル。
ここから標高1300メートル付近にある縄文杉まで、標高差700mのトレッキング開始です。
まずは、ひたすら平坦なトロッコ道を歩いて行きます。
清々しい!
↑本当は美しいピラミッド型の愛子岳が見えたのですが、写ってない…
トロッコ道は8.5km続きます。
【6:05】 小杉谷集落跡(35分、2.6㎞)
出発から30分あまりで、屋久杉伐採の拠点になった小杉谷集落跡に到着。
1970年ころまで集落が存在していたようで、学校の跡地が残されていました。
水分補給と軽くお菓子を食べたら、出発です。
【6:35】三代杉(1時間5分、5.4㎞)
小杉谷集落跡から白谷雲水峡との分岐点になっている楠川分れまでは30分弱です。
標高は720m。私たちはここまで1時間強で到着しました。
その先に、三代杉があります。
一代目が2000年で倒木。二代目が1000年で伐採。その上に切り株を更新した三代目の樹齢が数百年・・・と命が受け継がれてきたとのこと。三代杉は、まだ若いんですね。
朽ち果てることなく続いている、生命力。カメラに写るのはほんの一部です。
途中に流れている川が狭くなっていき、美しい渓流に変化していきます。
道中には湧水をくめるところが何か所かあります。超軟水の天然水をぜひ。
だんだん明るくなってきました。
苔むした大きな切り株↓
苔を触ってみたら、ふわふわでした。
朽ちた杉から新たな杉が育っていたり、迫力のある杉に圧倒されるばかりです。
ずっとトロッコ道ですが、周囲の自然がわくわくさせてくれます。
【7:30】大株歩道入り口(2時間、8.1㎞)
そして大株歩道入り口に到着。
少し早めに歩いてきたので、周りに人がほとんどいなくて、森の匂いや緑を感じながら歩くことができました。
ここからは本格的な、登山道。
自然の地形や地面のままで、急勾配や滑りやすいところも。
推定樹齢2000年 の翁杉。樹高23.7m、周囲12.6mです。
推定樹齢2000年を誇る巨杉だったのが、頂部から枯れ始め、2010年に倒れてしまいましたが、凛とした雰囲気は残っています。
このあたりで、標高1000m。
【7:55】ウィルソン株(2時間25分、8.7㎞)
大株歩道から30分弱、山道を登り、ウィルソン株に到着。標高は1030m。
推定樹齢2000年、高さ4m、周囲13.8mの切り株です。
神秘的な美しさを感じますね。
ウィルソン株の中に入ると、約10畳ほどの空洞となっています。
上を見上げると…
角度次第でハートに見えます♡
私たちは、こっちかな、あっちかな、といろいろ探してやっと見つけました。
恋愛のパワースポットですね。
【8:30】大王杉(3時間20分、9.8㎞)
登山道では、青い空と新緑、そして大木たちに心が洗われました。
そして、樹齢3000年の大王杉。ウィルソン株から35分ほど。
樹高24.7m、周囲11.1m、推定樹齢3000年で屋久島最大の杉です。
縄文杉が知られるまでは、最大の屋久杉といわれていたようです。なので、大王。
根元部分は空洞になり、人が入れるほどの割れ目もあるので、樹齢も限界に近づいているとか。
標高は1,190m。このあたりから、世界自然遺産地域になります。
【8:35】夫婦杉(3時間15分、9.9㎞)
大王杉から5分ほどで、夫婦杉が見えてきます。
手を繋いで、並び立っています。
右手の夫が、樹高22.9m、周囲10.9m、樹齢2000年。
左手の妻が、樹高25.5m、周囲5.8m。樹齢1,500年。
3mも離れているのに、10mもの高い位置で繋がることは珍しいそう。
夫婦杉という名前がぴったりですね。
標高は、1,230m。もう少しです。
【9:00】縄文杉(3時間30分、10.6㎞)
そして、ついに。
悠然とたたずむ縄文杉。
神々しい雰囲気に、拝みたくなります。
太くて、凛としていて、何千年ものときを生き抜いてきた力強さを感じます。
樹高25.3m、胸高周囲16.4m。
樹齢は2,000年あまりから7,200年まで諸説紛々のようですね。
私たちは、荒川登山口から3時間半で、辿り着くことができました。
さすがに朝の9時だと、登山客もいなく、静かな雰囲気で縄文杉と周りの自然を味わうことができました。
【お弁当タイム】ヤクシカ遭遇
縄文杉を満喫したら、お弁当タイム。
清々しい気持ちで食べるおにぎりは最高。
と、そこへ…
匂いにつられて、ヤクシカが。
かわいい・・・。
お弁当を狙っているのかなと若干ひやひやしましたが、おとなしかったです。
【屋久島トレッキング】縄文杉~白谷雲水峡まで4時間40分の登山記録
【9:30】縄文杉出発
縄文杉からパワーをもらい、ご飯も食べて、山道を下り始めます。
縄文杉を目指す人にすれ違いながら、トロッコ道に戻ってきました。
そして、本日2回目の、楠川分れ。
標高1320mから720mまで、一気に下りてきました。
【11:40】楠川分かれ(6時間10分、15.8㎞)
本来は、このまま荒川登山口へ戻る予定でした。
が、あまりにもトレッキングが楽しく、自然のパワーのおかげもあり、「行っちゃうか!」というノリでそのまま白谷雲水峡まで行くことに。
あまりないケースかもしれないですね(笑)
ここから、標高980mの辻峠までまた上ります。
楠川分かれから、辻峠までは、小杉や土埋木も多く、険しい道も多いですが、おもしろい切り株や倒木を発見したりして、楽しめました。
突然現る巨石↓
もののけ姫の「モロの宿」として知られている、「辻の岩屋」です。
【12:30】太鼓岩(7時間、17.5㎞)
さらに、標高1050mの太鼓岩まで登ります。
辻峠から15分ほど登ると、絶景が広がります。
ぜひ、パノラマで。
写真の矢印で示しているところが、明日登山予定の宮之浦岳。
高所恐怖症の夫は、足がすくんでいました(笑)
太鼓岩にごろんとなると、そのまま眠りたくなるような気持ちよさです。
【12:50】辻峠(7時間20分、17.7㎞)
太鼓岩からの下り一方通行の途中道にある、女神杉。
美しいフォルムですよね。
「かみなりおんじ」という、雷に打たれた屋久杉も↓
【13:00】苔むすの森(7時間30分、18.0㎞)
しばらく歩くと、圧倒される景色に。
苔むすの森。別名もののけの森。
木々や岩が苔に覆われ、神秘的な雰囲気を感じます。
まさにもののけ姫を思い出させ、今にも「こだま」が出てきそうな幻想的な世界です。
5分ほど先に、まっすぐそびえる七本杉↓
強風で折れてしまった幹の先端から七本の枝が立ち上がって樹冠を形成しています。
【13:30】白谷小屋(8時間、18.8㎞)
白谷小屋の標高は825m。
休憩所の直ぐそばの水場で水分補給・・・身体に染み渡る!
水源豊かな屋久島をあらためて実感。
楠川歩道を歩いていきます。
くぐり杉↓
朽ち果てた大木↓
【14:00】さつき吊り橋(8時間30分、20.5㎞)
さつき吊り橋。
眼下には美しい清流が。
旅が終盤に近付いてきたのを感じます。
【14:10】白谷広場(8時間40分、20.9㎞)
14時10分。朝の5時半から歩き始め、8時間40分。
長い長―い旅でした。
神秘的な世界に浸った時間が、とても心地よく、疲れよりも爽快感が大きかったです。
白谷雲水峡の沢には、苔が繁茂していて、森の匂いと空気がとても美味しい。
出発時は、まさかここに来るとは思っていませんでしたが・・・旅って想定外だからおもしろいですね。
小原町で屋久杉自然館行きのバスを待ちました。
1時間半、のんびり川辺で、余韻に浸りました。
ブラックモンブランを食べながら。
【アドバイス】屋久島トレッキングを終えて
屋久島のルートは、良く整備されているので、初心者でも歩きやすいと思います。(険しい道も何カ所かありますが。)
ただ、休憩所や食事ができるところはないので(むしろ、それが良いところ!)、途中の岩などに腰掛けて水分や糖分を補給したりするくらいで、歩き通す心づもりで行った方がよいです。
アドバイスはひとつ!
自分たちのペースを守ることは一番大切ですが、朝早く出たら、集団に飲み込まれる前に先を行くこと。
今回は、周りに登山客がほとんどいなかったことで、屋久島の大自然を満喫できました。
屋久島は、立派な観光地なので大人気ですが、やはり、色、音、匂いなど五感すべてを使って自然の持つエネルギーを感じることに価値があると思っています。
ぜひ、太古の大自然を感じてきてください!
私たちも、また行きたいね!
アロハ~♪
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