こんにちは、アロハ父さんです。
先日、以下の記事に書いたように、私はバリュー投資を学んでいきたいと考えています。
勉強(座学)も必要なのですが、早く身に付けるためには、同時に実践を交えながら学んでいくことが大事と思っており、早速銘柄を探しています。
一方で、あまりリスクを取りなくないので安全な投資先を選定したいと思っています。
そこで、
柳下裕紀さんが2010年から投資をしてきた「モノタロウ」に注目しています。
すでに2010年から株価は94倍になっており、時価総額も1.1兆円(2020年7月時点)と大きく成長しています。ここからさらに成長できるのか、に着目して検討していきたいと思います。
モノタロウはAmazonのBtoB版
モノタロウは、主に工具などの間接資材を扱うBtoBのECサービスを提供しています。
事業者向け工場・工事用、自動車整備用等の間接資材の販売ですね。
現在、ホームセンターなども含めた間接資材の市場規模は5~10兆円(日本)になります。
モノタロウは、豊富な品ぞろえと、強固な物流網を持つことで、ビジネスに必要なものは大抵すぐ入手できることから、多くの企業で利用が広まっています。
下記のグラフからも、売上、ユーザ数ともに綺麗な右肩上がりの成長曲線です(モノタロウのホームページより)。
特に、いまだに言い値がまかり通っているメーカー同士の売買において、一物一価主義を掲げて価格をオープンにし、さらに自社のITテクノロジーで低コストな管理・物流システムを構築したことは、古い業界の体質を一新させた良き破壊者だと言えると思います。
コロナにより世の中の多くの業種で需要低下などのダメージを受けていますが、特定の産業でのビジネスではないため、比較的ダメージを受けにくいと考えられます。
むしろ、ECは追い風ですね。
事業状況とECマーケットの展望
売上・営業利益は右肩上がりです。
取り扱う商品点数が増えており、尼崎や笠間の巨大配送センターに投資してさらなる成長を目指しています。
設備投資が足りない、という見方もあるほど旺盛な需要だとのこと。
市場規模が5~10兆円に対して、モノタロウの売上は1500億円程度。
市場規模が5兆円だとしても、モノタロウは市場シェアの3%に過ぎないため、大きな成長余地がありますね。
一方で、いまだに現物を確認して買いたい人も多く、ホームセンターの需要もまだまだありそうで、全部がECに置き換わることはしばらくなさそうです。
日本は頭打ち?海外での成長戦略は?
上述のように、日本でもBtoBのEC市場は伸びしろがありますが、市場のパイが決まっているため、成長性には限界があります。
モノタロウは、韓国・上海・インドネシアなど、主にアジアでの成長戦略を描き始めています。
韓国については、2013年に参入し、2019年に黒字化を達成したところ。
モノタロウの高度なIT物流システムは、東南アジアでも十分に戦っていける(うまくニーズを取り込んでくれる)と思うので、海外での成長余地が大きいと思っています。
また、米国や欧州では、親会社のGrainger社に対して逆指導によるロイヤリティ収入を得ています。
マーケットは成長するだろう!ただ、競合に勝てるのか?
ここはモノタロウの提供する価値、を確認してみましょう。
私が着目しているのは、「標準化とITを基礎とした低コストオペレーション」と「豊富な品揃え」、「価値あるプライベートブランド」です。
モノタロウは、創業間もない頃からITを駆使したオペレーションを行っており、低コスト化において大きな強みとなっています。
商品数が増えても、IT技術によって効率的に事業規模を拡大していくことが可能です。
商品の扱い点数に代表される急激な事業規模の拡大は、言葉で言うのは簡単ですが、実戦するのは大きな困難を伴うと思います。
IT技術を駆使することで、ビジネスで得られる膨大なビッグデータを分析し、プライベートブランド戦略に走ることが可能ですね。
プライベートブランドは利益率が高くなるので、事業にさらなる追い風となるはずです。
まとめ
モノタロウへの投資に対する分析を行いました。
すでに時価総額1兆円を超えるまでに大きく成長してきましたが、ここからの投資については「買い」と判断します。
バリュー投資なので、本来はモノタロウの将来キャッシュフローを予測して、それを現在価値(理論株価)に直して投資判断したいのですが、そこまでは今の実力ではできず。
キャッシュフロー予測は柳下さんのレポート拝見させていただきました。
ただ、現在の財務状況、マーケットの状況、競合との差を鑑みても、かなり安全な株ではないかと思います。そして、この株を保有することで、財務の勉強を深く行いたいと考えています。
たしかに、本気でバリュー投資を勉強したいなら、自分でバリュー株と思う銘柄に投資することで、自分事として勉強した方が身につくのは早そうだね。
ここから大きく上げることはないのかもしれませんが、少なくとも現金で持っておくよりは良いかなと考えているため、投資してみたいと思います。
それでは、アロハ!
※投資は自己責任でお願い致します。
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