こんにちは、アロハ父さんです。
「ソフトバンクGは投資に失敗して倒産する」
「孫正義の投資方法はめちゃくちゃだ」
こんな声をよく聞きます。
本当にそうでしょうか?
一代で時価総額10兆円を超える会社を作った孫さんが、無鉄砲に投資をしまくって会社を倒産させるなんて結末は有り得るのでしょうか?
今回は、孫さんがご自身の投資スタイルについて、公の場で説明をした動画を紹介します。
この記事を読むと、少なくとも投資手法の全体像を理解したうえで、戦略的に現在のスタイルを取っていることが理解できると思います。
【バフェットvs孫正義】バリュー投資に勝てるのはビジョン型だ
答えは、2019年2月の決算発表動画にあります。
下部リンクの57分40秒~をご確認ください。
この中で孫さんは投資には3つの型があると述べています。
キャッシュフロー型(バリュー投資)
① BS、PL、フリーキャッシュフローなどの会社ファイナンスを調べ上げ、将来のキャッシュフローを予想する。
② この将来キャッシュフローを現在価値に算定し直して、今の株価が割安か割高か判断する
将来のキャッシュフローを現在価値に算出し直すのは、お金の価値が変わるからです。
この真髄をいっているのが、ウォーレン・バフェットです。
素晴らしい投資家ですね。
アルゴリズム型(コンピュータ取引)
一言で言うと、群れよりも早く動くことで利益を得る手法です。
「株価が上がりそうだ」となったら他の群れよりも早く買い、「株価が下がりそうだ」となったら誰よりも早く売り抜ける。
0.001秒でも早く動ければ、利益を得られますね。
コンピュータによる取引です。
ビジョン型(ソフトバンクGの手法)
これら2つの投資手法は、どちらも利益をあげるでしょう。
ただ、私には違うやり方がある!!
ソフトバンクGは、ビジョンに投資をします。
AIによる情報革命、このビジョンに沿う超有望なユニコーン企業に片っ端から投資していく手法です(※動画の1時間21分30秒~説明)。
投資した企業同士が、有機的に繋がり、シナジーを出すことで自律的に成長していくモデルを描いています。
この規模でビジョン型の投資をしているのは世界でソフトバンクGのみで、全く新しい生き物と表現しています。
3つのうち、どの投資方法が最も大きな成果を上げるか。
それは今後の歴史が教えてくれるでしょう。
バリュー投資に対するビジョン型の優位性
孫さんは、ウォーレン・バフェットにも何度も会っており、バリュー投資とその優位性を知っています。
孫さんほど優秀な人間ならば、しっかり学べばバリュー投資はできるはずです。
(バリュー投資でバフェットほどの成績を残せるかは分かりませんが)
それでも敢えて、孫さんがビジョン型の投資を選んだのは、ビジョン型がバリュー投資よりも優位と考えているからだと思います。
孫さんは、以前に自らの投資方法について魚釣りに例えて表現していました。
私は小さいころ魚を捕るのが好きだった。
今度は網をしかけて一網打尽にする。
1匹1匹を丁寧に釣るのではなく、網でゴソッと根こそぎ捕る(片っ端から投資する)ことでリターンを最大化させる戦術=ビジョンファンド、と私は理解しています。
この場合、中には残念な魚も含まれるけど、それでも全体で見たら最も利益が大きくなる、と孫さんは考えていると思います。
一方、バリュー投資の場合、良い餌をつけて辛抱強く、一匹の質の良い魚を釣り上げるイメージでしょうか。
たしかにこの方法だと、勝率は良いです。
ビジョンファンドが、一部の投資家に「孫正義は見る目がない」と馬鹿にされる理由もここにあるのかなと思います。
孫さんは、2000年代初頭のインターネット黎明期の経験から、AI時代で取るべき投資戦略(ビジョンファンド)をずっと頭の中に描いていたのだろうと私は推測しています。
孫さんは資金がなくてAmazonに投資できなかったのを悔しがっていましたからね。ずっと待ってたんじゃないでしょうか。
まとめ
ソフトバンクGの投資方法がめちゃくちゃだ、と世間ではよく言われています。
しかし、孫さんはキャッシュフロー型のバリュー投資の優位性を知った上で、ビジョン型の投資方法を戦略的に採用しています。
10年後、ビジョン型の投資が天下を取れたのか、ぜひ確認しましょう。
それでは、アロハ!
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