【人類の進化は加速する】安宅和人さんの論文を読んでSBGへの投資の意味を再考

SBGに関して
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こんにちは、アロハ父さんです。

アロハ父さん
アロハ父さん

孫正義さんの大ファンです。
家族でSBG株を2200株保有しています。

私が自分たちのポートフォリオの中で最も期待しているSBGですが、2022年5月の決算発表で、孫さんがこんなスライドを出しました。

ネット上では、ペテングラフなどと嘲笑されたりしましたが、実はこのグラフの根拠に近い論文がありますので、今回紹介します。

興味のある方は是非読んでみてください。

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人の生産性はここから1段跳ねる by 安宅和人

今回紹介したいのは、ヤフーのチーフストラテジーオフィサー 兼 慶應義塾大学教授の安宅和人さんが2015年に書かれた論文*1)です。

本論文では、ある研究者による、ローマ時代から現在までの生産性(=1人当たりGDP)の推移が示されています。

長期間で見た一人あたりGDPの推移(1990 International Dollars)出典:J-Bradford DeLong “Estimating World GDP, One Million B.C.- Present”(1998)

グラフを3段階に分けてみてみると、
1.ローマ時代~産業革命までの2000年間:生産性は2倍に!
2.産業革命~2000年の200年間:生産性は50倍に!
3.そして2020年以降:さらに跳ねる!?

「さらに跳ねる」の意味が分かりづらいかもしれないので、2つのグラフを繋げてみました↓(プロットは目で読み取りました。)

「さらに跳ねる」というのは、2020年以降の急な傾きのことを示しています。縦軸は対数なので、凄まじい加速です。

孫さんは、この生産性の向上を意識して、あのグラフを出したのではないでしょうか?

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生産性向上の背景、何が起きているのか?

では、なぜこのような生産性の爆増が起きるのでしょうか?

正しく理解するには、この論文を読んでいただくのが良いのですが、簡単に説明すると

<生産性が向上する背景>

①あらゆるデバイスが常にクラウドに接続されることでデータ量が爆増(ビッグデータ)

②これらのデータ通信を可能とする通信帯域の拡大(通信インフラの発展)

③これらのビッグデータを処理できる計算キャパシティの増大(半導体の発展)

アロハ父さん
アロハ父さん

余談ですが、②は、私の本業にも関連します。
実際に世界のデータ通信量が急速に増えていることは身をもって感じています。

現代の多くの労働者は、何らかの情報をインプットしたり、読み出して次の業務をしていると思いますが、人類による①~③の発明によって、これまで人間がやってきた情報処理に関わる仕事が解放される、それによって生産性が飛躍することになります。

アロハ父さん
アロハ父さん

しかも、これまでよりも凄まじいデータ量を、人間よりも多くの労働時間(365日24時間)でおこなうことが可能です。

何となく「進化するんだろうなぁ」と考えがちですが、もう少し踏み込んで考えると、進化の素地が整ったから実現する、そして今はその歴史的な瞬間と言えると思います。

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生産性の向上と株式時価総額との関係は?

モアナ母さん
モアナ母さん

生産性(1人当たりGDP)が上がると、世界の株式時価総額も上がると考えて良いの?

アロハ父さん
アロハ父さん

僕の理解だけど、株式の時価総額と、その国のGDPには相関があると思っているよ(下図)。

「株式市場の時価総額÷その国のGDP×100」で株価の割安・割高を判断するバフェット指数と呼ばれるものもあるしね。

https://twitter.com/4ki4/status/1030166746710257664?lang=da

当たり前ですが、
GDP = 1人当たりGDP(=生産性) × 人口
で計算されるので、人口が現状維持もしくは増加するのであれば、生産性が向上することで、その国のGDPが上がり、つられて株式時価総額も上がると言えます。

モアナ母さん
モアナ母さん

今後、AIによって農業や工業における製造のムダがなくなることで、逆にGDPが落ちるということはないの?

アロハ父さん
アロハ父さん

そういう議論はあるね。他にも、今後の金融引き締めによってPERが小さくなる(今まで金融緩和で嵩上げされた株価が消える)という考えもあるけど、生産性のログスケールの議論に対しては、ほぼ無視できるのではないかと思ってるよ。

楽観的すぎるでしょうか?

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まとめ

ヤフーの安宅和人さんが書かれた、生産性の飛躍に関する論文を紹介し、株式時価総額が爆上げするという私の意見を紹介しました。

結論として、孫さんが決算発表で示した冒頭のグラフは根拠があると言えますね。

まさに今が投資するタイミングであり、私は孫さんを信じて、時間が経つのを楽しみにしたいと思います。

それでは、アロハ!

参考論文)
*1) 安宅和人(2015) データ時代に向けたビジネス課題とアカデミアに向けた期待 応用統計学,
   Vol.44 No.3, P71-87
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jappstat/44/3/44_71/_pdf

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