新型コロナのワクチン開発に先陣を切る!モデルナの将来性は?

米国株
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モアナ母さんです。

新型コロナウィルス感染拡大防止のため、日本でも緊急事態宣言が発令され、全国で自粛要請が続いています。

いま、全人口の70%が新型コロナウィルスの免疫を得て、健康を維持できるようになれば、感染拡大をコントロールすることができるとの見解が出ています。

ニューヨーク州では14.9%に抗体があることが報道されましたね。<https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-27/Q9GHGLDWLU6E01>

日本での新型コロナに対する戦略は、「自粛要請により感染者数を抑えながら、ワクチン開発までの時間を稼ぐ」、いわゆる「集団免疫」の獲得です。

いま、世界中で約70種類のワクチン開発が進んでいますが、光はあるのでしょうか?

今回は、発売商品がない中で、株価が暴騰し、時価総額1.7兆円にもなったモデルナを取り上げます。

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そもそも免疫を獲得するためには

全人口の7割が新型コロナの免疫を得ることが一つの策であると書きました。

免疫を得るための方法はただ2つ。

  1. ウイルスに感染して、自ら免疫を獲得すること、もしくは、
  2. 有効なワクチンを開発し、摂取すること

1のケースは、あるウイルスと闘うと、体内に存在する無数のキラーT細胞やB細胞などの中から有効なタイプが記憶され、同じウイルスに対してはすぐに返り討ちできるという考え方です。

アロハ父さん
アロハ父さん

新型コロナに罹った場合は、2回目以降は抗体ができてきて軽症ですむってわけか。

でも、かかりたくない。罹ったら重症化するかもしれない。

そこで、今、各社はワクチン開発に対してしのぎを削って奮闘しています。

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ワクチン開発は、どのくらい進んでるの?

ワクチン:病原体を無毒化したり弱めたりして体内に入れて、その病気に対する抗体を生じさせる。

現在、臨床試験に入っている新型コロナのワクチンは、
✔ 米モデルナのmRNAワクチン「mRNA-1237」
✔ 独ビオンテックとファイザーが共同開発しているmRNAワクチン「BNT162」
✔ 米イノビオ・ファーマシューティカルズのDNAワクチン「INO-4800」
など6つ。

中でも、モデルナは現在進行中の臨床試験がうまくいけば、今秋にも第3相試験を開始できる可能性があり、他社を抜きん出て開発レースの先頭に立っているといえます。

それも、モデルナのワクチン開発を加速させるために、米政府が最大4億8300万ドル(約520億円)を資金援助したことで、安全性に関する試験結果を待ってから生産能力拡大に動くのではなく、大規模な試験向けの製造を早期に開始できるからです。

モアナ母さん
モアナ母さん

まだ一つも商品を持っていない、赤字決算の会社なのに、政府が多額の資金を拠出すると言うことは、かなり期待されているってことね!

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モデルナの何がすごいのか?

<基本情報>
モデルナ(modernaの由来: modified(改造した)+ RNA(リボ核酸))
・創業:2010年(2018年株式上場)
・所在地:米国 ケンブリッジ
・従業員:820人
・株価:$45.99/株(4/30時点)

これまでのワクチン開発は、高額の生産ラインを持つ工場(ウイルスの培養)で、ワクチンを大量生産していました。

従来法は、培養時間がかかり、生産ラインへの高額投資が必要です。

一方、モデルナが採用しているRNA手法では、ウイルスの一部を作るmRNA(設計情報)を体内に注入(人間の細胞に設計情報を伝える)し、体内でウイルスを作ります

言ってみれば、タンパク質そのものでなく、タンパク質のデータを体内に入れることにより、体内という名の工場で、圧倒的なスピードと低コストで抗体の生産が実現できるということです。

この方法で、モデルナは、1月にウイルスのDNA解析を行ってから、2ヶ月後の3/16にFDAの許可を得て臨床試験を実施しました。

モアナ母さん
モアナ母さん

ワクチン開発は10年かかると言われていることを考えると、驚異的な早さ!

そして、モデルナが今後期待できると考えられるのは、

mRNAを使った技術は、今回の新型コロナだけでなく、創薬のプラットフォームを確立できれば、今後さまざまな新種のウィルスが出てきても、同様にワクチンを生産できる可能性があるため。

アロハ父さん
アロハ父さん

まだ未開発のワクチンに対しても、同様の手段で開発できれば、ワクチン市場を網羅してしまうのでは?

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モデルナの将来に対する期待度は?

ワクチンが成功するかはまだわからない

期待は大きいものの、効果のほどは臨床試験の結果次第です。

また、ワクチン開発は治療薬以上に一筋縄ではいかない可能性もあります。

ワクチン開発の懸念として挙げられるのが、抗体依存性免疫増強(Antibody-Dependent Enhancement:ADE)という副作用リスクの存在だ。ADEは、何らかの原因で抗体がウイルスの感染・炎症化を促進してしまい、重症化を引き起こす現象のことである。SARSやMERSのワクチン研究においても動物実験でADEのような現象が確認されており、COVID-19のワクチン開発の大きな壁となって立ちはだかる可能性がある。(4/28日経バイオテク引用)

また、ウイルスの変異についての効果の減弱化も否定できません。すでに、COVID-19のウイルスは数千もの変異が確認されています。

さらに、新型コロナは、そもそも免疫ができる仕組みが、不可解な部分があり、再罹患する人がいたり、抗体を一度持った人がどれだけその効果を持続できるのか、未検証な部分が多いです。

mRNAを使った治療薬を手がけている会社は他にもある

mRNAの医薬ベンチャーは他にもあります。

例えば、独BioNTech(ビオンテック)と独CureVac(キュアバック)。

ビオンテックは、企業なのにもかかわらず、NatureやScienceなどのトップジャーナルに掲載されるようなアカデミックな会社で注目されています。

新型コロナのワクチンに対しても、ファイザーと共同開発しているmRNAワクチン「BNT162」が、P1/2試験の実施がドイツ当局によって許可されており、近く臨床試験が始まる見通しです。

モデルナは、秘密主義なのか、外部への発表が少ないため、他社との技術の差別化が明確でないのが現状です。

創薬のプラットフォーム化は実現可能なのか!?

実用化されたmRNA治療薬はまだないので、期待は大きいけれど、「まだわからない」というのが本当のところでしょう。

しかし、サイエンスとしては非常にロジカルで、この先、多種類のウイルスワクチンの開発が望まれる今、この技術開発が大きなイノベーションを起こす可能性は十分期待できそうです。

モアナ母さん
モアナ母さん

ビル・ゲイツも支援しているしね!

アロハ父さん
アロハ父さん

買いたい!

相場が読めない私たち・・・、買うなら今だと思いますが、買うべきなのか??

アロハ~♪♪

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