こんにちは、アロハ父さんです。
大規模な資産売却と自社株買いの発表で株価が爆上げしていたソフトバンクGですが、格付け会社のムーディーズがBa1からBa3への2段階の格下げを発表しました。
これにより、ソフトバンクGの株価は一時11%下落しました。
「格付け会社って何?」
「格付け会社のビジネスモデルは?信用できるの?」
と疑問をお持ちの方もいると思います。
そこで今回は、格付け会社について調べたのでご紹介します。
格付け会社とは?
野村證券の証券用語解説集では、以下のように定義されています。
国や企業の発行する債券、ストラクチャードファイナンス商品(仕組債など)、投資信託などの元利金、金融機関の預金や保険金の支払い能力などについて、情報を集めて信用力を評価し、「格付け」を発表する民間企業のこと。
代表的な格付け会社には、米国のムーディーズやスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)、日本の格付投資情報センター(R&I)や日本格付研究所(JCR)などがある。
債権の発行者(お金の借り手)の返済能力 、についての信用力を評価する機関ですね。
一方で、その企業の成長力などは評価の対象ではなく、あくまで借金の返済に特化した評価のようです。
格付けが投資判断にも使用されるため、株価に影響を与えます。
格付け会社はどのようにして利益を出しているのか
主に2つの収入元があるようです。
格付け情報料:
格付けレポートを販売しており、その購読料
格付け手数料:
格付け会社に自社の格付けを依頼した場合に、依頼企業が格付け会社に支払う依頼料金
格付け手数料が主な収入源になっているのですが、その中で「勝手格付け」と「依頼格付け」 があります。
勝手格付けって、その名の通り、勝手に格付けするという意味?
そう。そして勝手格付けは、依頼格付けよりも多くの場合で低く評価されるみたい。
じゃあお金払った会社に忖度するということね。
それもビジネスなのかもしれないけど。。。
SBGは依頼格付けだと思いますが、それでも2段階の格下げをされてしまったのは、その信用力が相当問題視されたということでしょう。
信用格付けによるメリット・デメリットは?
信用格付けによるメリット
社会は信用格付けの存在によって大きな成長をしてきたと言えます。
企業は、「社債」を発行して将来の成長のために必要な、(銀行借り入れでは難しい)長期の資金調達を行いたいです。
その際、信用格付によって債権者の不安を取り除く事で、ようやく社債の発行ができ、長期的かつ大規模な設備投資の資金を確保できるようになります。
信用によってお金を調達できることで、社会の発展を促してきたということになります。
格付けが高いと、 成長のための借金を大きな金額で、なおかつ金利を低く抑えられるメリットがありますね。
信用格付けによるデメリット
財務諸表から格付けされるのですが、最終的にはあくまで主観的な判断になるので、不正確な評価になることがあります。
また、依頼格付けは金銭授受の発生するビジネスでもあるため、過大な評価に繋がるという問題もあります。
不正確な格付けをしてしまうと社会に大損害を与えることがあります。
リーマンショックの発端となった、サブプライムローン問題では、 低所得者層に対する住宅ローンを証券化したものが「AAA」という最上級の安全で優良な格付けになっていました。これが住宅価格の上昇が止まったことによって、不良債権化したことが原因です。
難解な金融商品だったため、格付けが難しかった側面もあるみたいですが。
リーマンショックは格付け機関にも一因があると言われています。
結局、格付け会社は信用できるの?
依頼格付けであれば、企業が提出する財務の内容を詳細にチェックするため、返済能力に関してはそれなりに信用できると思います。
今回ムーディーズは、SBGが4.5兆円の資産売却が、この不安定な株式市場で本当にうまくいくのかという点で、疑問を感じています。
一方で、ソフトバンクGは、その点に自信を持っており、真っ向から対立をしています。
このように、結局は主観で判断された格付けであり、信用するかは個人の判断で良いのだと思います。
たしかに借金を返せないと非常に困りますが、私たちは、SBGの将来性が非常に有望だという理由で投資をしているので、ムーディーズの格付けはあまり気にせず投資を続けていこうと思います。
むしろ株価を下げてくれてありがとう、という気持ちです。
投資判断はくれぐれもご自身でお願いします。
それではアロハ!
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