新型コロナウィルスの感染拡大が止まりません。世界での感染者数もあっというまに200万人を超過しました。
とにかくSTAY HOMEを守りながら、待つべきものは治療薬とワクチン。
この時間稼ぎは長ければ長いほど、経済活動へのダメージは大きいため、治療薬とワクチンの開発は急務です。
そんな中、
これだけパンデミックになっているし、何度も罹患する可能性もあることから、コロナの治療薬やワクチンを開発している企業の株を少し買っとくのもありじゃないか?
特に、ギリアド・サイエンシズ。
と言う提案がありました。すぐに「いいね!」とならないのがマハロ家です。
私が素人なりに調べてみて、出した結論は「買わない」です。(ここまで、4/16の話)
そして、翌日。
ただ、せっかく勉強したので、記事にしています。
【新型コロナウィルス】注目の治療薬は
治療薬には、大きく分けて2つあります。(1)既存の抗ウイルス薬を活用する方法と、(2)感染して回復した人の抗体を使う血清療法です。
既存の抗ウイルス薬を活用する方法
新型コロナの治療に有効な成分を新たに見つけたとしても、安全性を確認した上で薬剤として開発するには、何年も、あるいは何十年もかかってしまいます。
急ぎ、治療薬を見つけるには、既存の抗ウイルス薬から、新型コロナ治癒に有効なものを探すしかありません。 幸い、既存の抗ウイルス薬で、新型コロナに有効と考えられるものは多数あります。(下記、2020/4/10 Answers News参照)
有力候補と考えられているのは、以下。
✔ 抗インフルエンザウイルス薬ファビピラビル
(富士フイルム富山化学の「アビガン」)
✔ 抗HIV薬ロピナビル/リトナビル配合剤(米アッヴィの「カレトラ」)
✔ 喘息治療薬シクレソニド(帝人ファーマの「オルベスコ」)
✔ 皮膚エリテマトーデス/全身性エリテマトーデス治療薬ヒドロキシクロロ
キン(仏サノフィの「プラニケル」)
✔膵炎治療薬ナファモスタット(日医工の「フサン」など)
代表的な3つの薬について表にまとめます。
特に、今回重症患者53人を対象に、抗ウイルス薬「レムデシビル」の人道的使用を目的に投与した国際コホート研究を分析した結果、68%の患者で臨床的改善を示したことが医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で発表されたことで、治療薬としての希望が見えてきました。(2019/4/17 日経新聞)
現時点では世界で認可・承認されておらず、いずれの適応についても安全性と有効性の確立が急務です。
血清療法、ヒト血液から治療薬をつくる方法
もう一つは血清療法です。
新型コロナに感染し、回復したヒトの血清には、新型コロナに対抗する「抗体」が生成されます。
この血清を、重症者に投与すると、治療に効果を発揮することがわかってきました。
新型コロナに感染し、完全に回復した人が提供する血液には、ウイルスと戦う過程でつくられた抗体が含まれています。FDAは回復した患者の献血を呼びかけ始めています。
また、回復者の血漿を利用して、武田薬品工業と、米CSLベーリングが新型コロナの治療薬を開発を目指しています。
ここに来て、武田薬品が買収したアイルランドのシャイヤー社の持つ、血液由来の医薬品技術をが活きています。
効率的な治療薬開発は、早期の経済活動再開に大きく影響してくると考えられます。
その観点から、ギリアド・サイエンシズを張っておくことを提案されたのですが・・・
それでもなぜ、買わなかったのか?
製薬会社は、新薬開発が成功すれば、莫大な収益が得られます。特に、今回のようなパンデミックになるような感染症の治療薬の開発に貢献すれば、その代償は計り知れません。
しかしその反面、治験を始め、製品化に至るまでには、多額の費用がかかる割に、仮に失敗した場合に全く収益が得られない場合もあります。
今回は、確かに一見ギリアドの一本勝ちのように見えますが、最終承認が得られるまでは、分かりません。他社もしのぎを削って製薬開発を進めており、より安全で副作用のないもの、薬価の低いものがでてくるのは時間の問題だとも考えられます。
そういう意味で、短期で持っとくというのも一つの手ではありますが、
相場の読めない私たちが手に出すものではないんじゃない?
おそらく、ギリアド・サイエンシズの株価が上がっても、「あのとき買っておけば!!」と後悔することはないと思っています。(ここまでは、4/16の話)
このあと、ギリアドの株価が爆上げしました。(2020/4/17)
そういうものですね。
考えた上での結論なので、後悔はしていません。
勉強になって良かったです。
投資は、社会問題と企業を俯瞰して見れるのがいいですね。
私たちは、ヘルスケアETF(VHT)で十分だと思っています。
アロハ~♪
※VHTの記事はこちらです↓
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