こんにちは、モアナ母さんです。
私たちは、「守りの投資」として、ギリアド・サイエンシズ(GILD)に200万円投資しています。
詳細は以下の記事。
7月の決算発表で、米ギリアド・サイエンシズ<GILD.O>は、2020年4~6月期で純損益が33億3900万ドルの赤字でした。
ただ、この純損益には、ギリアドによるForty Seven. Inc(フォーティーセブン)*の買収に関連する45億ドルの特別費用を計上したことが響いています。
*がん細胞の免疫回避機構を標的とする腫瘍免疫薬を開発
特別費用を除いた1株利益(Non-GAAPベース)であるEPSは1.11ドルで、市場予想(1.47ドル)に届かなかったため、株価も下がりました。
総製品売上高が、10%減の51億ドルで、アナリストが予想した53億1000万ドルを下回ったことも売りを誘ったとか。
現在の株価は70ドル付近で、取得価格78ドルからマイナスの状態ですが、ギリアド株はしばらくホールドすることを、私たち夫婦で合意しています。
レムデシビルの売上が計上されるのは来期からだからです。
【米ギリアドへの投資】レムデシビルに期待!株価は下落だが、年内はホールド
ギリアドの決算が悪かった理由
ギリアド社の第2四半期の純損益は、33億4000万ドル(3500億円超)の赤字です。
※前年同期は18億8000万ドルの黒字。
原因は下記の2つだと考えられます。
1.ロックダウン期間中の非コロナ治療薬の販売不振
2.新型コロナの治療薬「レムデシビル」が無償提供期間だった
1.ロックダウン期間中の非コロナ治療薬の販売不振
ギリアド社によると、第2四半期の抗HIV薬の売上高は、前年同期比1%減の40億ドル、C型肝炎治療薬は新規患者の減少や競争激化により、47%減の4億4800万ドルとなっています。
ロックダウンによるSTAY HOMEで、健康診断を受ける人がほとんどいなかったことによるそう。
2.新型コロナの治療薬「レムデシビル」が無償提供期間だった
ギリアド社は決算発表の資料で、当初の供給150万回分の無償提供を完了したことを明らかにしました。
7月からはレムデシビルを有償化していますが、今回の決算では無償提供機関だったので、今期の売上高には全く貢献していないということになります。
しかし・・・
レムデシビルの功績がギリアドの業績に反映されるのはこれから!
だと思っています!
レムデシビルの有償化が始まった
世界中で1,600万人以上に感染し、少なくとも66万7,808人が死亡している、新型コロナウイルスに対してFDAが承認した薬剤は、今のところ「レムデシビル」以外ありません。
日本で新型コロナウイルス感染症治療薬として承認されているのも、レムデシビルとステロイド薬の「デキサメタゾン」(厚労省7月21日承認)のみ。
ギリアド社は、6月29日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬「レムデシビル」の先進国政府向けの価格を、1バイアル当たり390ドルと発表しました。
現在行われている治療では5日間で6バイアル投与されるため、患者1人当たりの価格は2340ドル(約25万円)。
20年末までに累計で100~150万人以上の治療に必要なレムデシビルが生産できる見通しです。
7月1日からレムデシビルが有償化されているので、来期はこの売上分がオンされるはず。
ワクチンが開発されたとしても、治療薬の必要性は維持されるだろう。
抗ウイルス薬の吸入タイプの開発も継続!
ギリアドは7月から、吸入型のヒト臨床試験を開始しています。
「レムデシビル」は、化学的な構造上、肝臓に影響を与えるため、錠剤での投与はできません*。現在は点滴療法です。
*20/7/30 CNBCの記事より
しかし、もし、この「吸入型」の治験に成功すれば、液体の薬をミスト状にすることができるネブライザーを使って投与することが可能になります。
ぜんそく予防薬のように、自宅でも治療が可能になるかも知れない!
ギリアドは、20年末までのレムデシビルの開発と製造への投資額が、米国内で10億ドルを超えると見ているので、やはり中・長期目線でホールドしても良いと思っています!
次の決算まで、またウォッチしましょう~
アロハ~♪
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