こんにちは、アロハ父さんです。
孫正義さんの大ファンです。
ソフトバンクグループに投資しています。
これまで当ブログでは、主にソフトバンクグループに関する話を取り上げてきました。
今回は、実はソフトバンクKKも相当に強いのではないか、という私の考えを紹介したいと思います。
競合であるNTTとKDDIに対して、徐々に力の差が開いていき、10年後くらいにはソフトバンクKKが日本の通信市場を実質支配する構図を想像しています。
【予想】ソフトバンクKKが圧勝!通信キャリア3社の将来性を比較。
上記のように言えるのは、私は以下の流れを考えているためです。
- 通信事業単体では成長が難しい
- 非通信事業の稼ぐ力では、ソフトバンクKKが圧倒的に強くなる(はず)
- 非通信事業で得たキャッシュにより、さらなる値下げ戦略が可能→実質支配へ
通信事業だけでは成長が難しい
下の図は、2017年~2020年の各社の営業キャッシュフローです。
2020年3月の時点で、ソフトバンク、KDDI、NTTドコモの営業キャッシュフローは、3社とも約1.2兆円で同等と言えます。
1兆円を超える営業CFは日本でも有数で、非常に強い3社であることが分かります。
しかし、菅政権の目玉政策である「携帯料金の4割値下げ圧力」により、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手3社は利益を大きく削られることになりました。
値下げにより、格安スマホ市場に流れていた顧客が一部戻ってくれば、利益が単純に40%減とはならないかもしれませんが、少なくともこの事業での成長は難しそうに感じますね。
楽天も通信事業に参入してきて、シェアを伸ばしてくるだろうしね
非通信事業の稼ぐ力はソフトバンクKKが圧倒的に強くなる(はず)
通信事業での成長が難しいので、重要になるのは非通信事業分野になりますね。
ここで大手3社の経営戦略を見てみましょう。
ソフトバンクの場合
ソフトバンクの戦略は分かりやすく、通信事業を土台として、インターネットカンパニーのヤフーでの成長と、AI事業で飛躍しようとしていることが見て取れます。
ヤフーは、LINEと経営統合が発表されてるよね。
ヤフーの年間利用者人口は8000万人、LINEに至っては月間で8600万人だから、巨大なインターネットカンパニーになると思うよ。
さらに、モバイル決済サービスのPayPay(ユーザー数は3500万人)も含まれるので、規模と市場シェアはNo.1です。
SNSと決済機能を組み合わせた、中国wechatのようなスーパーアプリができることになります。
PayPayの技術を辿ると元はAlipayなんですけどね。
つまりPayPayはAlipay×Wechat payになるということねw
生活のあらゆる場面でこのスーパーアプリであるPayPayが利用され、利益の源泉となる人々のあらゆるデータを得ることになります。
ここに登場するのが、親会社ソフトバンクグループが投資しているビジョンファンド群。
世界最先端のAI企業群が日本に上陸し、PayPayに組み込まれることになることを想像しています。
例えば、配車サービスならDiDi、旅行ホテルならOYO、フードデリバリーならDoorDash、などです。
世界最先端で、AIの技術とソフトバンクの営業力が掛け合わされると、中途半端な会社では対等に闘うことすらできず、日本では無双すると思います。
現在の年間1.2兆円を大きく上回るキャッシュマシーンになることが期待できます。
NTTの場合
2020年末にNTTドコモは上場廃止となり、NTTグループとなりましたので、ここではNTTグループの中期経営戦略を示します。
NTTは、B2Bのビジネスとして、顧客企業のデジタル化をサポートする「B2B2Xモデルの推進」を柱に据えています。
NTTが顧客に直接サービスを提供するのではなく、NTTがサービス提供者へAIやIoTなどのICTツールを提供することで、サービス提供者が客先に様々な付加価値を届けることを支援するモデルになります。
2021年中には100のプロジェクトを完了させたいとのこと。
また、5Gネットワークの構築とサービスのパーソナライズ化を進めていくようです。
5Gネットワークの構築は、地道に基地局を作っていくことで、医療などが遠隔操作になるなどメリットが大きいと思いますが、インフラ整備に1兆円かかるようです。
それでも儲かるということでしょう。
またフィンテック分野として(PayPayライバルの)d払いに力を入れています。
うーん、正直に言って、、、具体性に欠けていて何をやっていくのかが分からない。
KDDIの場合
イノベーションの創出ってどうやるのでしょう。
そこが難しいのに、イマイチ理解できず。。。
うーん、、、結局何をやっていくのか具体的にイメージが見えなかったです。
au Payと地方創生は力を入れるのだろうなと感じましたが。
決算発表はソフトバンクGばかり見てきたので、NTTとKDDIの成長戦略を語るプレゼンに物足りなさを感じたのかもしれません。
5Gは互角だとしても非通信事業の成長戦略ではソフトバンクに軍配が上がると思います。
PayPayは日本のモバイル決済市場ではもう勝負がついたと思います。
これにビジョンファンド銘柄が日本に上陸して、PayPayアプリに組み込まれると、かなりキャッシュを生み出せるビジネスになると思いますね。
非通信事業で得たキャッシュにより、さらなる値下げ戦略が可能
仮にソフトバンクが非通信で得たキャッシュが大きく、かつ他社が苦戦している場合、ソフトバンクは携帯電話の料金をさらに下げてくると予想します。
非通信が上手くいかない(と思われる)2社は、通信事業の利益に頼るしかありません。
資金に余裕のあるソフトバンクが携帯料金を下げると、2社は追従せざるを得ず、さらにキャッシュの源泉が期待できない状態になります。
非通信で稼いでいるソフトバンクはどんどん追加投資して、携帯料金を下げることで競合優位性を広げる戦略になるでしょう。
携帯料金を下げてもシェアが大きくなれば、利益の源泉である”データ”が手に入るので戦略としてはアリだと思います。
ビジョンファンド群が日本に十分浸透した10年後には、ソフトバンクが市場で実質支配している姿を想像しています。
ただし、NTTグループによる固定通信網の公正競争の確保が前提
ソフトバンク贔屓の内容で書いてきましたが、1点大きな懸念はあります。
固定通信網(光ファイバケーブル関連の設備)です。
NTTグループは5Gを支える光ファイバケーブルに関する設備の75%程度を抑えていますが、現在は各社が公正な条件で利用しています。
(国営だった)電電公社時代の資産を引き継いだのから、公正な利用にすべきですよね
NTTドコモがNTTグループの完全子会社となったことで、ドコモにだけ有利な条件(安く)で回線が提供される懸念があがっています。
NTTは「公正競争に悪影響が生じることはない」としていますが、澤田社長が官邸とズブズブになっている状況を鑑みると、独占的な行為をおこなっても役所は黙認しそうな雰囲気を感じてしまいます。
競争がなくなると日本の成長はなくなりますからね。
一部の既得権益のせいで、ますます国力が下がるのは勘弁してほしいです。
まぁ、ソフトバンクKKの躍進によってNTTが苦しい立場になりそうと感じるなら、NTTもなりふり構わないとは思いますけどね。
まとめ
ソフトバンクグループ傘下のソフトバンク株式会社に注目しました。
NTTやKDDIなどの大手競合よりも、非通信事業での稼ぐ力が大きくなることで、今度は積極的な携帯料金の値下げ攻勢を仕掛ける可能性はあると思います。
非通信部門で得た利益が大きくなることで、携帯料金を値下げできる余力が生まれるためです。
これによって競合は一段と苦しくなり、ソフトバンクKKがシェアを伸ばすことで、さらなる成長エンジンとなる”データ”を得ることができます。
このサイクルにより、徐々に通信市場でのソフトバンクKKの支配力が増していくと考えています。
非通信部門での稼ぐ力が重要になるならば、10年後はNTTやKDDIではなく、楽天の方がライバルになっているかも。
(楽天は今は苦しいはずなので、その前に撤退しなければ)
(懸念はありますが)SBGに大きな投資をしている私としては、ソフトバンクKKの成長は非常に楽しみです。
それでは、アロハ!
コメント