こんにちは、アロハ父さんです。
孫正義さんの大ファンです。
ソフトバンクGの株を2000株保有しています。
2020年8月にソフトバンクGは、100%子会社であるArmをNVIDIAに売却することを発表しています。
NVIDIAは英国、EU、米国、中国の規制当局から買収の承認を得る必要がありますが、情勢としては厳しいと報道されています。
もともとArm売却と報道されたときは、ソフトバンクGの株主としては残念な気持ちになりましたが、いまは何とか売却を成功させて欲しいと強く願っています。
今回は、そう思う理由を説明します。
【NVIDIAへのArm売却は、NVIDIA・Arm・SBGの3社にとってwin-win-win】
NVIDIAにとってのメリット
まず、NVIDIAの視点です。
400億ドルを払っても買収したいのですから、当然大きなメリットがありますね。
私はNVIDIAにとってArm買収の最大のメリットは、「Arm ArchitentureにNVIDIAのGPUを乗せられる」だと考えています。
Armが設計するCPUは、スマートフォンでは9割以上、データセンター用のCPUでもシェアを拡大しています。
世の中の主要な産業で、Armほど大きなシェアを持つものはない。
チップは枝葉末節な製品ではなく、セントラルなもっとも重要な”脳”にあたる部分だ。
Armのもっとも素晴らしい点は、Armエコシステムだ。こんなに使われているものはない。
ここに関しては、孫さんとジェンセンの対談で触れられていました。
ARM+NVIDIAによって、最高の製品が完成し、人類の発展に大きく貢献していくでしょう。
NVIDIAにとっては、GPUのさらなる拡販に繋がりますね。
NVIDIA株を200株保有している私たちとしても恩恵は大きいといえます。
Armにとってのメリット
次にArmの視点です。
Armはもともと上場会社でしたが、SBGの買収によって非上場となりました。
Armとしてはこの買収によって、短期的な収益を気にせず、長期的な研究開発への投資・マーケティングへの投資に注力することができ、非常に良かったとCEOのサイモン・シガースは述べています。
そして今度はNVIDIAへの売却について。
都合の良いように扱われることに対して不満が出るかと思いきや、サイモン・シガースからは、上場会社としているよりもNVIDIAの傘下として運営した方がArmの発展だけでなく、英国の雇用にも良い影響がある、と英国の規制当局に対してアピールするようなコメントを発表しています。
Armとしては独立性が尊重されるならば、投資会社のSBGの傘下でいるよりも、NVIDIAの傘下となった方がシナジーによる成長が期待できると考えているのかなと、個人的には思っています。
餅は餅屋、ですね。
SBGにとってのメリット
SBGは投資会社です。
自らオペレーションをするのは非効率なので、Armに対しても株を保有しているだけというスタンスが望ましいでしょう。Armはソフトバンクの元で長期的な成長の基盤をつくることができたと思いますが、NVIDIAに渡す方がさらに価値を生み出せると思います。
そのため、Arm売却の対価としてNVIDIAの主要株主となるというのは、SBGにとって最適な状態だと考えます。
NVIDIAはこれからも飛躍的に成長するので、NAVへの貢献度も増していきます。
Arm売却によるSBGの投資リターンは3兆円超にものぼる?
ところでArm売却によるSBGの投資リターンってヤバくないか??
2016年のArm買収額は3.3兆円です。
当初の報道で、Armの売却額は最大4.2兆円とされていました。
そうすると投資利益は2021年に売却が完了すると、5年で0.9兆円になります。
Armの将来性に期待していた投資家からすると物足りない数字に見えたかもしれません。
しかし、4.2兆円の売却額のうち、1.3兆円は現金ですが、2.9兆円は基本的にNVIDIA株になります。
NVIDIA株は、2020年8月の株価に基づく株数で契約されており、株価が上がるほどSBGが得られるNVIDIA株の資産も大きくなります。
契約時のNVIDIA株価は485ドル。
いまは、約900ドル!
(1:4の株式分割をしているので、株価はその1/4になっています)
2.9兆円のNVIDIA株は5.3兆円に化けています。
現金と合わせると、すでに6.6兆円です!
みずほ銀行への借り入れを返済したとしても、投資利益は3兆円を超えてくると思われます。
さらに、、、
この契約は、売却が限りなく確実となった時点で発効されます。
各国の規制が順次承認されていくたびにGood NewsとしてNVIDIAの株価は上がっていくはずなので、まだまだ伸びしろはあると考えています。
NVIDIAの急速な成長は、Arm買収とは独立した話で続いています。
そのため、「売却成立時(2020年8月)の株価ベースでの株数にて、ARMを売却する」と契約したSBGの戦略は妙手だったと言えます。
さすが孫さん、 Arm売却完了までにNVIDIAの株価が上がるのは計算済だった訳ですね。
あまり高すぎてもNVIDIAはARMを買えないし、良い落としどころだったのでしょう。
2.3兆円の元手で、6兆円以上を生み出す。
普通に凄すぎるでしょ。
3.3兆円の買収で4.2兆円の売却だと、失敗ではないけど、そんなに成功じゃないと思ってた。だけど、2.3兆円が6兆円超と聞くと印象が変わるね。
NVIDIAによるArm買収は人類にとってもwinのはず
NVIDIAによるArm買収によって、もっとも普及したArm設計のCPUに、AIコンピューティングに適したNVIDIAのGPU製品を融合させられることで、あらゆる産業の発展に貢献できます。
これは、人類の進化にとって良いことであると信じていますが、一方でArmの顧客からはこの買収に反対の声があがっています。
NVIDIA傘下となることで、Armの中立性が損なわれる可能性があり、そうすると競争原理が働かずに、その結果、産業の発展を阻害する、と。
Armの中立性はしっかり維持すると公言していますし、合併のメリットを各当局にしっかり説明して、納得してもらいたいですね。
まとめ
株式市場はArmの売却は失敗すると見ていると思います。
それが今の株価にも織り込まれているでしょう(それなのにNVIDIAは凄いことになっていますが)。
でも、よくみてください。
現代のレオナルド・ダヴィンチ:ジェンセン・ファン
人類の宝 Armを操る:サイモン・シガース
情報革命のジェントリ:孫正義
何とかしてくれそうじゃないですか!?
俺はこの3人を信じる!!
頼んだぞっっ!!!!
結局気持ちか・・・
それでは、アロハ!
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