こんにちは、モアナ母さんです!
「ヘルスケアセクターのETFって実際どうなの?」と投資を検討している方はいますか?
家庭の中では、ディフェンス担当なので、普段は家計管理や教育に関する記事を中心に書いていますが、今回初めて、株式投資について勉強しました。
米国株式市場は堅調なので、なかなか投資できずにいますが、 健康マニアの私としては、ヘルスケアセクターのETFは気になっています(2020/2/24に書いた記事です)。
なぜ、ヘルスケアセクターが期待できるのか?
ヘルスケアセクターのETFってどんな感じなの?
初心者でもわかるように解説します!
ヘルスケア市場が今後も伸びる理由
未曽有の高齢化社会に突入
医療技術の発展で平均寿命が伸び、高齢化はさらに進むでしょう。
高齢化に伴い、予防・治療・介護など、日常においてヘルスケアが占める割合は大きくなり、医療費の支出が増加することは容易に予測できます。
ヘルスケアの市場は、景気動向に影響されにくいと言われています 。
GAFAが進出 医療×情報
GAFAはヘルスケア関連の投資に先手を打ち、既に市場に参入してきています。
ヘルスケア企業側も、最新のテクノロジーを取り入れるために、AI企業に投資するだけではなく、パートナーシップを積極的に行っています。
各社の具体的な動きは、下記の通りです。
✔ AI×ヘルスケアサービスの開発のため、DeepMindを500億円超で買収(2014年)
✔ AIを活用した創薬事業を手がけるXtaIPi社へ1,600億円投資(2018年)
✔ 健康データ管理に参入するため、Fitbit社を約2000億円で買収(2019年)
Googleが世界中の人の健康データを握ってしまうときがくるかもしれません。
Amazon
✔ オンライン薬局のPillPackを約1080億円で買収
✔ オンライン医療診断サービスと患者の重篤度選別ツールを開発するHealth Navigatorを買収(2019年)
✔ バーチャルクリニックサービス (遠隔医療から処方薬の宅配 )「Amazon Care」を社員向けに立ち上げ(2019年)
Amazonは、ヘルスケア領域までプラットフォーム化する勢いね!
Apple
✔ 米医療保険会社Aetnaが提携し、健康的な行動に対して報酬を与えるアプリ「Attain」を開発
✔ iPhoneやApple Watchを基盤に、アプリ上で健康管理ができる仕組みを検討
これだけでも、デジタルヘルス市場は伸びていく期待が十分持てますね。今後は、この勢いがもっと加速していくと思っています。
テックの部分はGAFAと協業、創薬は独自の成長を遂げていくんじゃないかな。
ヘルスケアセクターETF(VHT)とは
シーゲル著の「株式投資の未来」で、1957年~2003年までの期間での投資利回りについてセクター別に調査した結果、もっともリターンの高い分野は「ヘルスケア」でした。
ヘルスケアセクターの年平均利回りは14.2%(同期間のS&P500の平均は10.8%)
特に創薬会社に特徴的な、ハイリスク・ハイリターンの個別株投資は、 企業分析しても難しいため、ヘルスケアセクターそのものに投資できるETFが堅実な選択だと考えます。
シーゲルの株式投資の未来を全面的に信用する訳ではないけど、ヘルスケア産業自体は伸びると思うので、投資先としては悪くないね!
我々の投資先のバンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VHT)を紹介します。
VHTの概要
VHTは、基本的にパッシブ運用で、米国のヘルスケア・セクターの大型株、中型株、小型株に投資します。
ベンチマークそのもののリターンの実現を目指す運用なので、市場全体の変動に対するリスクはあるけれど、分散できて、透明性も高いという利点があります。
確かに、経費0.1%は安い!
PERは「今の株価が“1株当たりの純利益”の何倍なのか」を示す指標だとすると、24.4倍ってちょっと割高じゃない?
あるサイトで、ヘルスケア市場の適正PERが17倍というデータに基づくと、少し割高の水準かもね。まぁ、成長産業だと捉えると、あまりPERを気にしすぎる必要はないんじゃないかな。
配当利回りも1.51 %って低めの印象だけど・・・
市場平均よりは低いね。ただ、この配当利回りでも、過去の実績としては、S&P500を越えるリターンだったので、あまり気にしなくて良いと思うよ。
VHTの構成銘柄
VHTの構成銘柄Top 10は下表の通り。
391銘柄のうち、上位10銘柄の占める割合が4割以上も占めるのね!
ほとんどが時価総額の高い企業だね!
1位のJohnson & Johnsonの時価総額は、3,918億ドル(約43.5兆円)で、世界の時価総額ランキングで11位に入ります。
2018年に アイルランドの製薬大手シャイアーを買収した武田薬品工業は、日本国内ではトップですが、時価総額は約6.4兆円であり、世界のトップには及びませんね。
VHTのセクター比率
医薬品、医療機器、バイオテクノロジーで7割以上を占めますが、ヘルスケア産業を幅広く網羅していることがわかります。
VHTの実績
上のチャートを見ると、VHTの直近10年間の伸びは、S&P 500を凌駕しています。
確かに、値動きの上下は否めませんが、これは、新薬開発に莫大な費用がかかり、かつ失敗のリスクも大きいビジネスである、ヘルスケア事業の特徴といえるでしょう。
とはいえ、長期的な視点で見れば、上述のように、①高齢化の促進と、②テック産業の参入によってさらなるイノベーションが期待できる分野です。
今までのリターンの実績に基づけば、今後も高いリターンを期待して良いのではないでしょうか。
VHTはリスクに備えたディフェンシブ性を保ちながらも、リターンも見込める優良なETFと言えそうね。
大統領選の影響は?
2020年11月3日、米国で大統領選挙が行われますね。
トランプ大統領が再選を果たすのか、民主党が4年ぶりに政権を奪還するのか。
今、注目しているのは、民主党の候補者選びで、バーニーサンダース上院議員が最有力候補の地位を固めていることです。
サンダース氏は、 「Medicare for all(国民皆保険制度)」 という法案として、全国民が公的医療保険に入ることを提案しています。 (今の米国は、健康な人は公的保険に入れない仕組みになっています。)
これが実現されると、 製薬会社の売上や、保険会社の利益を直撃してしまいます。
事実、本法案が提出された2019年2月に、VHTの銘柄2位のUnted Health Groupをはじめとする医療保険会社の株価が下落しました。
国民皆保険制度 導入が実現するかは別ですが、いずれにしても大統領選の行方はVHTの株価はもとより、米国株式市場にもなんらかの影響は与えるでしょう。
まとめ
① 高齢化による医療費の支出が増加、② ヘルスケア産業にGAFAを始めとするテック産業が参入してきていることから、ヘルスケア産業は拡大し、VHTの伸びは期待できると考えています。
大統領選にも注目しながら、買いのタイミングを見極めたいと思います。
以上、モアナ母さんの解説でした。
引き続き、勉強します!!
アロハ~♪
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