こんにちは、アロハ父さんです。
依然、新型コロナウィルスのニュースが世間を騒がせていますね。
情報が錯綜していて、実態が掴めないのが怖いよね。子どもへの影響も心配。
私たち投資家は、株式市場の動向をどう予想するかが重要だと考えています。
そこで今回、コロナウィルスの経済活動への影響を、夫婦で議論したので紹介します。
コロナウィルスの経済活動への影響
コロナウィルスによって、武漢では外出禁止の事態となっていました。
他都市でも10日から営業開始の予定でしたが、延期のところも多い模様です。
ウィルスの感染も怖いけど、経済的なリスクも怖い。
キャッシュが底を突きて、中小企業が倒産しまくるのでは?
1週間程度の休業で簡単に倒産するのかな?
大企業にいると、倒産は日常的じゃないと感じるかもしれませんが、世の中には自転車操業の会社は沢山あります。
中小企業は、日々資金繰りに苦戦しているケースは少なくありません。
また、中国にはゾンビ企業(赤字垂れ流しなのに国営なので潰れない)が多く、今回のショックを下支えするのは、いくら中国政府と言えども容易ではないと考えています。
政府が18兆円も資本投入したのに?それでも足りないの?
18兆円*は、今必要な金額で、状況によっては、さらに資金投入が必要だと思います。
(*2月4日の日経ビジネスより)
また、18兆円は日本の国家予算の1/5にも上るため、そんなに簡単に投入していたら、それこそ“元”が暴落してしまいます。
一旦倒産が始まってしまうと、お金を取り戻せない銀行まで倒産する負の連鎖が発生、こうなると金融危機が勃発します。
これが想定される最悪ケースかな。中国の経済規模は過去とは比にならないくらい大きくなっているので、世界経済への影響が大きいだろうね。
コロナウィルスのピークは4~5月**のようなので、そこまで持ちこたえてくれると良いですが、 観光産業をはじめとして経済的なダメージは避けられそうにありません。
(**1月27日の産経新聞より、香港大の試算)
SARSの時の株価変動
今回の騒動と同じく、ウィルスによって過去に大問題となったのはSARSです。
2003年11月に始まったSARSの株価の動きから、今回の値動きを予想してみましょう。
SARSは2004年7月にWHOの終息宣言が出されています。
2003年の年初は、同時多発テロ関連の終盤で、そもそも世界的に厳しい経済環境でした。
そんな中、世界経済の中心地である米国では、11月以降の株価が下落基調ですが、2月に反転しています。
一方、当事国の中国や近隣の日本では、少し遅れた4月に上昇傾向に切り替わっています。
そもそもの景気後退含めても、最も下げた3月で△10pt程度であり、SARSによる下落は限定的だったと言えます。5月には値戻ししていましすね。
つまり、仮に新型コロナウィルスの広がり方がSARSと同程度だった場合は、今後数か月で通常通りの成長軌道に乗ってくると考えられます。
でも、SARSよりも経済ダメージが大きくなると言われてるけど、それはなぜ?
次の理由からだと思うよ。
✔ 感染が広がりやすい
感染力はSARSと同程度と言われますが、人の移動が以前よりも活発になっています。
中国に留まらず、広範囲で経済活動が制限される恐れがあります。
✔ 中国の影響が大きくなっている
2003年時の世界経済に占める中国の比率は4%(GDP)だったのが、2019年には17%まで増大しています。こんな大国がクシャミをすると、まわりの国は肺炎になるでしょう。
どれくらい影響が出てくるかは、やはりまだ分からないですが、抑え込むタイミングが遅いほど、被害は拡大することになりますね。
「感染者数が指数関数的に伸びる」はおかしいと思う件
余談です。
上記グラフのような新型コロナウィルスの患者数のグラフ推移について、たまに「感染者数が指数関数的に増えている」という表現を見かけますが、違和感があります。
上限(今回は世界人口の70億人)がある現象に対しては、シグモイド曲線(S字カーブ)にになるはずです(※ただの表現の話です)。
データの通信量なら「指数関数的に増える」は正しいと思うけどね。
今回、対策が何の効果なければ70億人まで到達するのかもしれませんが、”気温上昇”という季節が上限を作ってくれるのかもしれません。
それでは、アロハ!
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