こんにちは、アロハ父さんです。
孫正義さんの大ファンです。
SBG株を家族で2200株保有しています。
中国当局のIT企業への規制が続いており、SBGの株価は低迷したままですが、状況が好転するきっかけとしてARMの米エヌビディアへの売却というイベントがあります。
しかしながら、この取引には各国の取引委員会が強く懸念しており、さらにエヌビディアのお膝元の米国当局ですら阻止を試みるなど、情勢としては厳しいと言われています。
そんな中、日本の経済産業省傘下の産業革新投資機構(JIC)がARM買収することを検討しているという報道がありました。
このニュースに対して、私の見解を述べたいと思います。
エヌビディア以外がARMを4兆円で買えると思ったら大間違い
エヌビディアへの売却が失敗したら、ARMは元々計画されていたとおりIPOすると思います。
それに対して、経済安全保障分析の専門家は以下のように考えています。
IPOの可能性はあるが、上場前に株主構成を決めるなど各国や企業の思惑が絡む中での調整は難しいともみている。その上で、日本政府が経済産業省所管のファンド、産業革新投資機構(JIC)を使ってARM買収に乗り出す可能性にも言及。奇策だが、日本は遅れた半導体技術を一気に買収できるチャンスであり、「4兆円で買えるなら安い」と話した。
ARMの価値がそんなに低いわけないでしょ。
ただの4兆円なら、孫さんは絶対に売らないと思います。
たしかにSBGはARMをエヌビディアに4.2兆円(1.3兆円は現金、2.9兆円はNVIDIA株式)で売却合意しています。
しかし、孫さんはARMの価値が4兆円という考えて、その額で合意したはずはありません。
上述の2.9兆円のエヌビディア株は、当時の株価で、発行株式の8%に相当します。
すなわち孫さんの中では、「ARMの価値=(現在貨幣価値の)1.2兆円+エヌビディアの発行株式の8%」ということになります。
ではエヌビディアの8%というのは、いくらの価値があるのか?
エヌビディアの時価総額が
・100兆円のとき8兆円
・300兆円のとき24兆円
・1000兆円のとき80兆円
エヌビディアは時価総額100兆円を悠々と超えていくのはほぼ間違いないと思いますが、 それがどこまで成長するかは私には分かりません。少なくとも、SBGはARMを4兆円のつもりで売却したはずはない、ということだけは分かります。
ちなみに、米国の著名投資家ジム・クレーマーは、エヌビディアは世界初の10兆ドル(≧1000兆円)企業になるかどうか、という次元でみています。
また、ジム・クレーマーとの対談の中で、エヌビディアのCEOであるJensen Huangは「エヌビディアの成長はこれから20年なんかで止まるわけがない。50年は成長し続けられるよ」と述べています。
これから50年も成長し続けるのであれば、時価総額1000兆円というのは夢ではないのかもしれませんね。
※Makabeeさん、いつも有益な配信ありがとうございます。通勤中に聞いてます!
繰り返しになりますが、もしそうならば、ARMは産業革新投資機構(JIC) が4兆円なんかで買えるような企業ではないのです。
ARMを単に4兆円で買えると思っている人がいるのなら、その人は全然価値を分かっていないと思います。
できればARMはエヌビディアの傘下に入って欲しいです。
IPOすると、短期の経営成績が求められ、ARMの真のポテンシャルを発揮できなくなるからです。
ARMの価値だけでも、いまのSBGの時価総額は低すぎると感じる
2021年12月17日時点のSBGの時価総額は約9.5兆円です。
仮にARMの売却が成立すると、現金1.2兆円+エヌビディアの8%が顕在化します。
エヌビディアの時価総額は2021年12月17日時点で78兆円(株価278ドル)なので、現金と合わせると合計で7.5兆円になります。
今のARMだけで7.5兆円の価値を持っているのに、SBG全体で9.5兆円は安すぎるでしょ。。。
たしかに売却不成立の可能性もありますが、今回の各国当局の反応を見る限り、ARMの市場での重要性が明らかになっているため、IPOしたときにはかなり高い評価になると思います。
それでもSBGはやっぱり不人気なんだね。
ところで、株価が安すぎると何か問題あるの?
価値に対して株価が安すぎると、買収される可能性が出てくる
SBGの場合は大株主が孫さんのため起こりづらいですが、その企業の価値よりも株価が安すぎる場合、買収される可能性があると思います。
悪いこと考える奴だったら、9.5兆円でSBGを買収して、会社を自分のものにしたあとに、持っている保有株式を全部売って借金返済すれば20兆円くらいになるので、それだけで10兆円以上儲かる計算になるよ。
株主として株価が上がって欲しい気持ちは当然ありますが、今の株価は問題視されるべきほどに安いと思います。
地道に投資実績を積み上げて、信頼を得ていくしかないのですかね。
引き続き見守っていきたいと思います。
それでは、アロハ!
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