モアナ母さんです。
原油価格が大暴落しました。
1日の下げ幅は30%を超え、1991年の湾岸戦争(-33.0%)以降、最大の下落率です。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界規模で原油需要が縮小することが懸念されたために、OPEC総会で減産の提案が出ました。しかし、サウジアラビアとロシアが対立し、どちらも増産する意向を明らかにしたのが原因です。
そこで、価値が0にならないと考えた原油への投資を今すべきではないか?と考たのですが・・・
長期投資家の私たちには向いていないという結論に至りました。
原油の投資を検討している方に、少しでも参考になれば幸いです。
コモディティ投資への興味
原油価格がここまで下落していることを受けて、
原油を買うのってアリ?
という、素人のジャストアイディアが出ました。
原油は私たちの生活になくてはならないものだから、価値が0になることはないでしょ。
私たちは、以前よりコモディティ投資に興味を持っています。
理由は、世界同時株安などの局面でのリスクヘッジ。
とはいっても、今回は現金以外のすべての資産の価値が堕落。
ここにきて、「現金」の価値が高くなったということです。
さて、このタイミングで原油に投資することはどうなのか?
原油投資は長期投資家には不向き
いきなり結論ですが、原油投資(ETF、CFD(差金決済取引))は、長期投資家には向いていないと考えています。
理由は下記の通り。
2.運用は先物取引
3.短期で価格が上がる見込みがない
4.エクソンモービルの株がある
ボラリティが高い
原油の価格チャートを改めてみると、
ぱっと見、変動が激しい。ある程度長期でみても、これだけ変動が激しいと、素人の長期投資家にとっては手を出しにくい。
エクソンは、こんな変動の大きい材料を使って、よくビジネスやってるなぁ
今回のコロナウィルス騒動も代表例で、景気動向による世界の需要や原油国の情勢などで価格が変動しやすいのです。
例えば、サウジアラビアの国営石油会社がドローンによる攻撃を受けて、原油生産量が落ちたことにより、一時的に原油価格が急騰したことがありました。(2019年9月)
相場を読むのが苦手な僕らには、トレンドに乗れる気がしない
(。´_`。)
運用は先物取引
運用方法としてはETFとCFDがありますが、基本的に「先物取引」が使われます。
先物取引とは、現時点では売買の価格や数量などを約束だけしておいて、将来の約束の日が来た時点で、売買すること。
つまり、期日がきたら、現物(原油)の受け渡しとなってしまいます。。。
原油をもらっても・・・。明らかに、長期保有に不向き。
長期投資家には向いていないということね。
ロールオーバー(保有ポジションを最終取引日までに決済し、新たなポジションに乗り換える)もできますが、これがまた損を招く要因となるようです。
例えば、現在原油価格を30ドルだとします。大暴落した今、3月が期日の先物は売れないので、4月が期日のものに乗り換えるとします。4月の期日の先物が35ドルの場合、価格差の5ドル分だけ、原油先物を買う数が減ってしまいます。
このように、期日が遠い先物の方が、期日が近い先物よりも高いと、乗り換えの時に保有する先物が減ってしまうのです。
そして、今回に限らず、一般的に先物の受け渡し期日が短くなるほど、価格が安くなるのが原油先物の特徴です。(専門用語では、コンタンゴと言います)
なぜなら、取引期日の決算に備えて現物を保有するため。
先物で保有する限りはコストは掛かりませんが、「現物=原油」を保有するとなると、輸送や管理にコストがかかってきます。
すなわち、原油(ETFでもCFDでも)は長期で保有するほど、ロールオーバーを重ねていくことになり、そのたびに支払いが発生してしまいます。
やはり、長期投資家にとっては不向き!
短期で価格が上がる見込みがない
今回の原油価格の堕落は、コロナウィルスの感染拡大が発端となっています。
2020年の世界の石油需要は、2008年の金融危機以来、初めて縮小に転じる可能性があると、石油取引会社は警告を発しています。(今年の石油消費量は年初にアナリストが予測した量より少なくとも1~2%減少の見込み)。
「このまま超低価格が続くと、産油国が新規油田の開発計画を縮小したり、投資不足で生産量を減らさざるを得なくなる。しかし、それはかなり先の話。」
日経ビジネスも、価格がすぐに回復する方に賭けるのは時期尚早との見解です。
長期投資家には不向きってことね(3回目)。
エクソンモービルの株がある
一方で、私たちは、エクソンモービルの株も所有していて、こちらの株価の暴落にも相当ショックを受けています。 →詳細はこちら。
下記のチャートはエクソンモービル (XOM) の株価とWTI原油ETF (1671) の直近1年の価格の変動を比較したものです。
XOMの株価は、原油価格の動きとほぼ同じ値動きをしていますね。
石油大手は、利益割合のうち上流部門(石油の採掘・生産等)が下流部門(輸送・精製・販売等)に対し、概ね過半を占めるため、原油価格の高低に大きく影響されます。
このグラフを見ると、本当にセンスのないときに買ったものだ。
ディフェンシブで長期保有するとはいえ、焦って買う必要もなかったのにね。
改めて、エクソンモービルのナンピン買いを差し置いて、あえて原油のETFを買う理由はあるのか?
やはり、長期投資家としては、ここはエクソンモービルの買い増しで良いのではないかという決断です。
本当に買うの?
エクソンモービル大丈夫かな?
それについては、また別途記事にしたいと思います。
アロハ~♪
コメント