モアナ母さんです。
「経済対策で金融緩和と大きな財政出動を実施しているけど、これによる悪いシナリオはないの?」
「もし、そうなった場合の対策は何だろう?」
コロナウイルスの影響で、店頭からトイレットペーパーが消え、それを手にするために毎日長蛇の列・・・
その写真を「1970年代のオイルショックの出来事」として社会の教科書で学んだことは、社会科の成績が振るわなかった私でも覚えています。
そして、2020年3月。
同じ光景を目にしました。
歴史は繰り返されるのでしょうか?
今回のコロナショックのあと、悪いシナリオとしてスタグフレーションが起こる可能性を心配しています。
この記事では、スタグフレーションのリスクに対して我が家で検討している対策についても触れます。
スタグフレーションとは
景気停滞を意味する「スタグネーション(Stagnation)」と物価が継続的に上昇する状態である「インフレーション(Iinflation)」を組み合わせた合成語。
スタグフレーションとは、景気が後退していく中でインフレが同時進行する現象のことで、「モノの供給が激減」し、「お金が大量供給」されている状態です。
物価と賃金の緩やかな上昇(=インフレ)を政府は目指していたのですが、スタグフレーションだと国民の生活は急に苦境に陥ります。
スタグフレーションになるリスクは
今、金融緩和と財政出動によって、市場にお金が大量供給されている状態です。
お金が市場にたくさんある状態に、下記の状態が重なったとき、スタグフレーションが発生するリスクがあると考えています。
2.製造業や食料の供給不足が発生する場合
(1)他国からの輸入品の減量
(2)原油価格の上昇や円安の進行
このような場合、給与は増えないのに、物価が急騰する悪いインフレ=スタグフレーションが発生するリスクがあります。
経済活動が停滞し、深刻な不景気に陥りつつある
まず、国の経済が不況に陥る事実がすでに目に見えています。
不景気が新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、自治体から「外出の自粛」を求められている今、飲食店が客足の減少で打撃を受けています。
4/7の緊急事態宣言により、休業せざるを得ない店舗も増えてしまいました。
このままでは、倒産する飲食店が後を絶たないでしょう。
財政出動で支援をするといっても、限界があるはず。
製造業や食料の供給不足が発生するリスクがある
これには2つのケースが想定できるかと思います。
(1)他国からの輸入品の減量
(2)原油価格の上昇や円安の進行
(1)他国からの輸入品が減量する場合
日本の食物自給率は約4割。残りの約6割は輸入に頼っています。
例えば、肉は米国産やオーストラリア産、鶏肉はブラジル産も多いですね。野菜などの冷凍食品は中国などの新興国産です。
輸入品が減ると、価格の高い国内産ですべてを賄わなければなりません。当然、全体量は減るため、争奪戦となり、価格は高騰します。
(2)原油価格の上昇or円安が進行する場合
今のところ、原油価格が暴落後、低価格が続いていますが、徐々に回復する可能性があります。
原油をはじめとするエネルギーは、ほぼ100%海外に頼っているから、ほとんどすべての物資の価格に影響すると考えてよさそう。
さらに、円安に伴う物価の上昇も懸念されます。
安全資産である円が、今回の騒動で売りに出されると、円安が進みます。
たしか、2月にも一時、1$=112円まで円安になったよね。
たとえ、原油が低価格で推移したとしても、円安になれば、原油は米ドル決済なので、国内の原油由来のモノの価格は上昇することになるわけです。
先ほどのポイントをもう一度。
今後、下記の2つの条件が重なってくるリスクが予想できると思っています。
2.製造業や食料の供給不足が発生する場合
(1)他国からの輸入品の減量
(2)原油価格の上昇や円安の進行
全世界で過去に類を見ないほどの景気の悪化が起きている中、製造業や食料の供給不足が発生することによる物価の上昇は、スタグフレーションという最悪の事態も想定する必要があるのではないでしょうか。
スタグフレーションに対する有効な手段は「資産運用」
スタグフレーションは、インフレの状態です。
つまり、物やサービスの値段が上がり、お金の価値が目減りしている状態。
対策としては、インフレに強い資産を持つこと。
我が家では株式投資はすでに行っていますが、コモディティの保有も検討しています。
株式投資は、価値の低くなる現金を、現金以外の株式に換金するという点において有効ですね。
しかし、すべての企業で株の価値が上がるわけではないので、注意が必要です。
例えば日本でスタグフレーションが発生した場合、内需型のビジネスだけでは景気後退とともに衰退する企業の株価は下がります。
リスクヘッジとしては、海外事業をやっている会社に分散させることが考えられます。
ちなみに我が家では、米国株、SBG(中国、アジア)、持ち株(日本)と3本柱でポートフォリオを築いています↓
株式のほかには、コモディティ(金など)も、現金以外の資産として、リスクヘッジできます。
株式のように、持っているだけで資産を生み出すわけではありませんが、お金の価値が下がったときには、現物の価値が高いものになっている場合も。
「金」は変動も大きいですが、今回のコロナショックでも一時的に下落したものの、安全資産に逃避する人が増え、金価格の上昇に拍車をかけました。
まとめ
暴落時は、現金こそが価値となるけれども、株価暴落のタイミングでいかに株式等の現金以外のものに投資するかが、その後の資産に大きく影響すると思います。
不確実な世の中なので、暴落時に備えて、私たちは、現金・株式・コモディティ等の資産をバランスよく持つようにしています。
目標ポートフォリオに向けて、まだ投資を続けています。
アロハ~♪
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