こんにちは、アロハ父さんです。
先日、ソフトバンクグループのうち通信キャリア事業だけで、年間1兆円の安定したキャッシュを得ることができる、と説明をしました。
これによってSVFで果敢にチャレンジできる、と。
ソフトバンクの将来性について、ビジネスに精通する人はどう思っているのだろう。有識者の意見も聞いてみたいわ。
と気になっている方に向けて、今回は、SBGの今後に関する堀江貴文さん(以下、ホリエモン)の見解をご紹介します。
実際にビジネスの世界を知るホリエモンの考察は、非常に参考になるはずです。
それではどうぞ!
ホリエモンはSBGの時価総額は45兆円になると予想
この動画のきっかけは、ヤフーとLineの経営統合です(3分40秒頃~)。
ホリエモンは、LineがNo.1シェアを握っているタイや台湾でキャリア事業を開始すれば、営業利益は年間2兆円、時価総額は45兆円が見えてくる、と予想しています。
辛口のホリエモンから、このような見解が出てくるとは想定していませんでした。
以下で、ホリエモンの言葉を抜粋し、私の考察を加えていきます。
日本・タイ・台湾ではうまくいく
「日本・タイ・台湾、この3か国ではLineはメッセンジャーとして既にNo.1。
これらの国で、Paypayのようなモバイル決済や、eコマース、銀行、証券のようなファイナンスビジネスはうまくいくだろう。
一方で、その規模は、3か国で人口は2億人程度にしかならず、それほど大きくない。
インドネシアでLineがトップを取れなかったのは残念だった。」
インドネシアを取れていれば、合計4億人の市場でしたからね。
かなり大きな力が得られていたでしょう。
GAFAに勝てるのか?
「総人口2億人の規模では、GAFAやBATと戦うのはかなり厳しいだろう。
SBGはあるAI事業に1000億円投資したとか、そんなレベルでニュースになっているが、GAFAの投資金額は累計で年間数兆円だから。
砂漠に水を撒いてるに過ぎない
普通にやっていたら勝てないと考えるべき。」
う~ん、手厳しいですね。
GAFAにないもの、アドバンテージは通信キャリアだ!
「GAFAになくて、ソフトバンクにあるものは通信キャリアだ。
ソフトバンクは日本で確固たる地位を築いている。
通信キャリアとメッセンジャーのプラットフォームが一緒になって、SBGはめちゃくちゃデカい利益を得る可能性がある。」
スマホで一番使うアプリであるメッセンジャーに通信キャリアが合併すれば、確かに強そう。
「まずは、LINEが既に市場No.1の地位を築いている、タイと台湾で通信キャリアを買収するのが良い。
PayPayなどのファイナンスビジネスとの組み合わせで、年間2~3兆円の営業利益を得られるだろう。
なぜなら、ソフトバンクは人口1億人の日本市場で1/3シェアを獲得し、年間1兆円の営業利益を出しているから。」
なるほど。通信キャリアとメッセンジャーのコンボで世界進出、たしかにGAFAにはない強みだと思います。通信キャリアはシェア割りに近いビジネスなので、営業利益2兆円も現実的に感じます。
ホリエモンは、政治の観点からも鋭く、下記のように分析しています。
「キャリアとメッセンジャーでは独禁法の問題があるが、 GAFAやBATと対抗するため、政府は後押して日本の規制当局は合併を認めるだろう。孫さんは政治力もある。
一方、GAFAは規制当局によって、キャリアビジネスに参入できないだろう。 FacebookとT-mobileの合併なんて、規制当局は認めないと思う。」
メッセンジャーでGAFAが進出していない地域に進出して、ある程度投資をしてシェアを握りつつ、そのうえで、通信キャリア、メッセンジャー、ファイナンスなどを全部やっていく。
孫さんは、そういう状況を作り出そうとしているのではないか、と分析している。」
ホリエモンは、下記の通りの計算で、時価総額45兆円を見込んでいます。
営業利益2兆円のとき、税引き後の純利益が1.5兆円になると、
PER20倍で時価総額30兆円
PER30倍で時価総額45兆円
時価総額40兆円以上になると株式交換で世界中のいろんなIT企業を買収できる、これでGAFAに対抗できるという見解です。
通信キャリア事業は、 基地局を地道に増やしていくのがメインで、ビジネスとしては面白みがないと思っていましたが、やはりSBGの強みであり、成長の基盤になる事業だと理解しました。
所感
ヤフーとLineの合併によって、世間では日本でのさらなる成長を意識した報道がされていましたが、海外の通信キャリア事業参入がSBGを大きく成長させる、さすがの見解です。
SVFは、通信キャリア事業で得られる安定したキャッシュフローがあってこそ、ですね。
今後もホリエモンの発言はウォッチしていきたいと思います。
それでは、アロハ!
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